コラム

求人票は高卒採用のカギ!書き方・考え方の基本を理解しよう!

ハローワーク 求人票 書き方

高校卒業人材(以下高卒人材)を採用するにあたって、必要なのがハローワークに提出する求人票です。
高校生は求人票を見て興味がある企業や応募する企業を選んでいるため、より多くの高卒人材を獲得するためには、高校生が興味を惹かれるような求人票を書かなければなりません。
では、興味を持ってもらうために、企業はどのような求人票を書けばいいのでしょうか。
今回は求人票の基本から、書き方について意識することまでをまとめました。

高校生採用における求人票の役割

高校生採用では、求人票の書き方が大きな決め手と言っても過言ではありません。
求人票を書いていくために、まずは求人票とはどのようなものなのか理解していきましょう。

求人票とは

求人票とは、自社の求人情報を知ってもらうために、企業がハローワークに提出する書類のことです。
求人票は、厚生労働省によって企業情報や仕事内容・給与・待遇面など、最低限書くべき情報が決められています。

<求人票に最低限書くべき項目>

・業務内容
・契約期間
・試用期間
・就業時間
・休憩時間
・休日
・時間外労働
・賃金
・加入保険
・募集者の氏名または名称
※派遣労働者として雇用する場合は雇用形態:派遣労働者と記載

ハローワークに提出して求人情報を知ってもらうこと、そして求職者に興味を持ってもらい応募につなげること、これが求人票の役割です。

高校生採用には求人票が必須

高校生の新卒採用活動を行うためには、管轄のハローワークに高卒専用の求人票の申請を行い、受理された求人票を提出しなければなりません。
そのため、高校生採用を行いたいと考えている企業にとって、求人票は必須ツールの1つです。

求人票を書くことで、高卒就職情報WEB提供サービスに求人情報が掲載され、全国の高校の進路指導教員に見てもらうことができます。
また、どの企業もフォーマットが一緒なので、同じ項目を見るだけで企業ごとの比較ができるというメリットもあります。

■高卒就職情報WEB提供サービス – 高卒就職情報WEB提供サービストップページ
https://koukou.gakusei.hellowork.mhlw.go.jp/index.html

求人票の弱点

高校生採用に必要な求人票ですが、デメリットもいくつかあります。

1つ目は求人票が文章のみで、高校生には求人内容が理解しづらい点です。
大卒や中途採用では、WEBサイトなどで写真や動画を見てもらうことができますが、求人票では、文字だけでいかに分かりやすく内容を伝えることができるかが重要となります。

2つ目は項目だけで比較されてしまう点です。
仕事内容が分からなければ、給与は高いか、休日は多いか、家から近いかなど目先の条件だけで選んでしまうことも出てくるでしょう。
条件だけに目が行くような求人ではなく、会社や仕事そのものに興味を持ってもらえるような求人票を作ることが重要です。

3つ目は他の求人票に埋もれてしまって探すのが大変な点です。
高校には多数の求人票が届きますので、特徴のない求人票では、他の企業に埋もれてしまいます。
高校生だけでなく、高卒の就職に長く関わっている先生側にも注目してもらえるような内容の求人票を作っていきましょう。

求人票の書き方のポイント

高校生採用にとって大事な求人票ですが、他社に埋もれず、自分の会社のことをきちんと伝えられるような内容にするにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは、求人票作成前から作成中に意識しておきたい書き方のポイントをご紹介します。

ターゲット層を明確にする

求人票を作成する前に「どんな人を採用したいのか」という採用ターゲットを明確にすることが大切です。
採用ターゲットがはっきりすることで、求人票の書き方やアプローチの方法が変わります。
ターゲットはどのようなものに興味があるのか、どんな情報に関心を持つのかなどを考えた上で求人票を作っていきましょう。

また、高校生採用を行う場合、求人票を見るのは高校生ですので、文章や内容を高校生に合わせたものにしましょう。

内容は包み隠さず書く

求人票を書く際に、「他の会社よりも残業時間が長いのではないか」「休日が少ないのではないか」と悩んでしまう採用担当の方も多いのではないでしょうか。
デメリットはぼやかして書いた方がいいと思っているかもしれませんが、これを知らないまま入社してしまうと「思っていた会社と違った」とすぐ辞めてしまう新卒者が増えてしまいます。

そのため、初めに求人票を書く際は、情報を包み隠さず全て書いてみましょう。
書きあがった求人票を社内で検討したり、ハローワークの担当者と話し合ったりすることで情報を精査すれば、よりよい求人票の作成につながります。
また、高校生採用に詳しい専門企業もありますので、プロの手を借りて直していくのもいいでしょう。

勤務条件を具体的に書く

高校生は大学生と違って、周りに社会人として働く友人なども少なく、社会人の働き方がどのようなものかあまり理解できません。
高校生採用の求人票は、大卒採用や中途採用などの求人内容を流用するのではなく、内容もより具体的に書き換えることをオススメします。

下記にいくつか例を挙げます。

仕事内容:
学生が最も重要視する項目の1つ。「営業職」だけでなく「お客様の会社に訪問し、自社の商品やサービスを紹介する」など具体的に詳しく説明することが重要。
休日:
休日が固定でないシフト勤務などの場合は「自分は1か月でどのぐらい休めるのか」が分からない場合も多い。会社カレンダーなどで休日数が決められている場合は「月間休日数○日以上」と入れておくだけで具体的になる。

青少年雇用情報を充実させる

青少年雇用情報とは、「若者雇用促進法」に基づいて作られた、求人票内の項目です。
高校生など社会人経験の少ない若年層が、社会人として働く上で大切な内容が含まれており、ハローワークの資料では「可能な限り全ての項目を記入」するようにと書かれています。

強みとしてアピールできる情報だけでもよいですが、なるべくたくさん記入することで、高校生や先生に「意欲を持って高校生採用に取り組んでいる企業である」というプラスの印象を与えることができます。

<青少年雇用情報の一覧>

・新卒者等の採用者数、離職者数
・平均継続勤務年数
・従業員の平均年数(参考値)
・研修の有無及びその内容
・メンター制度の有無
・キャリアコンサルティング制度の有無及びその内容
・社内検定等の制度の有無及びその内容
・前事業年度の月平均所定外労働時間・有給休暇の平均取得日数
・前事業年度の育児休業取得者数、出産者数
・役員及び管理的地位にあるものに占める女性の割合
・区分ごとの情報
⇒総合職・一般職など職種ごとの情報、大卒・高卒など学歴別の情報なども追加情報として任意で記入

参考:厚生労働省 求人申込書(高卒)の書き方のポイント
https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/220401_kakikatakou.pdf

求人票の注意点と改善点

ここでは実際に求人票を作っていく上で気を付けたい注意点と改善方法をご紹介します。
これから求人票を作成する方も、求人票の効果が少なく悩んでいる方もぜひ参考にしてみてください。

短く簡潔に記載する

求人票は、青少年雇用情報を合わせて4ページで、見るべき項目も多くあります。
人は文章が長すぎると疲れて見るのをやめてしまいますので、内容は短く簡潔に書くようにしましょう。

しかし、項目によっては余白が多すぎるとかえって印象が悪くなる場合もあります。
特に、仕事内容や特記事項などは、先生や高校生がよくチェックしていますので、内容をしっかり書いておくと目に留まりやすいでしょう。

求人票は文字数制限が厳しく、書きたい内容が書ききれない場合も多くあります。
その際は他の項目と情報をつなげることで、文字数を減らしながら内容を増やしていきましょう。

例)
募集職種40字、仕事内容300字

募集職種で「一般職」とだけ書く場合と、「一般職(売上管理や資材の発注などを行う営業事務)」と書く場合、後者では「売上管理や資材の発注などを行う」を仕事内容で説明する必要がなくなり、その文字数を使って新しい内容を盛り込むことができる。
それだけでなく、職種名を見るだけでどんな仕事をするか分かりやすくなる。

読み手に合わせた内容にする

高校生採用の場合、求人票の読み手は高校生です。
そのため、求人票は高校生に合わせた文章で書くようにしましょう。
では「高校生に合わせた文章」とはどのような文章なのでしょうか。

例えば「スーパーのレジ」は高校生も目にする職業ですが、「納品」「発注」「仕分け作業」など中でやっていることは具体的に理解できません。
このように、生活圏内にあるものを考えることが高校生に合わせた文章を作る第一歩です。

難しい用語を使わない

「自分たちは日常的に使っている単語なのに、新人や他の部署の人には伝わらなかった」こんな経験を持っている方もいるのではないでしょうか。
求人票を見る高校生は、先ほどの新人や他の部署の人と同じです。
あなたの会社や社会人のことをよく分かっていない状態で求人票を見ています。
そのため「文章は思ったより理解されにくい」と考えながら求人票を書いていきましょう。

例)
「オペレーターの仕事」
高校生目線:オペレーターが何なのか分からない、具体的に何をする仕事なのか分からない、理解できない難しい仕事であれば自分にはできない

「工場内で専門の機械を操作する仕事」「電話やメールなどでお客様の対応を行う仕事」と言い換える

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