コラム

初めての学校訪問!採用成功につなげるためのコツとは?

初めての学校訪問!採用成功につなげるためのコツとは?

学校訪問は高卒採用を行う企業にとって、重要な採用活動の1つです。
訪問する時期などによっても活動意義が大きく変わります。
また、訪問をするだけではなく、採用成功につなげるための学校訪問を行うことが重要です。

この記事では、学校訪問の基本的な内容から、学校側にコンタクトを取るところまでの実践的な内容をまとめましたので、ぜひご覧ください。

学校訪問についての基礎知識

高卒採用の学校訪問は、大卒採用の場合と大きく異なります。
ここでは、学校訪問の目的から、メリット・デメリットまでを詳しく見ていきましょう。

高卒採用における学校訪問とは

学校訪問とは、企業の担当者が高校を直接訪問し、自社の魅力や求人内容の特徴などをアピールすることを指します。

高卒採用では、企業と生徒の間に学校が介入する学校斡旋での就職が一般的です。
学校斡旋で採用活動を行う場合、生徒へ直接アプローチすることはできません。
そのため、学校を訪問し自社の求人を理解してもらうことが重要です。

学校訪問の目的

学校訪問の目的は、自社の求人に注目してもらい、先生側から生徒に薦めてもらうことです。
また、大きな目的の1つとして、学校との関係値作りも挙げられます。

学校斡旋の場合は、職場見学から応募者の受付、面接日の設定まで全て学校を介して行います。
学校と良好な関係を築ければ、自社に合った生徒を紹介してもらうことができ、ミスマッチを減らすことができるでしょう。
数年にわたって交流していけば、企業説明会など、生徒と直接交流する機会が増えることもあります。

学校訪問のメリット

では、学校訪問にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

1つ目は自社の情報を正しく伝えられる点です。
企業理念やビジョンなどは、ホームページ上の文章だけで理解するのは難しく、直接説明することで学校側の理解も深まります。
正しい情報を伝えることで、自社に合った生徒を紹介してもらうことができ、採用成功につながりやすいと言えるでしょう。
また、学校側も「高卒採用に意欲のある企業だ」と思えるので求人を生徒に薦めやすくなります。

2つ目は、進路指導の先生との関係性を構築することができる点です。
就職先は生徒自身が選びますが、高校生は社会人に対する知識も少なく、先生やキャリアカウンセラーのアドバイスを参考にしながら就職先を決めていく場合もあります。
そのため、学校訪問を通じて先生との関係性を構築し、生徒へ薦められる求人にしていくことが重要です。
多くの生徒に紹介してもらうことができれば、より自社に合った優秀な生徒の応募を獲得することができるでしょう。

学校訪問のデメリット

学校訪問にはメリットだけでなく、デメリットもあります。

1つ目は細かいスケジュール管理が必要な点です。
高卒採用はスケジュールが決まっているので、採用活動の解禁後は、訪問日が集中します。
より多くの高校にアプローチするためには、限られた時間の中で、効率よく回れるようなスケジュール管理が必要でしょう。
また、採用担当者が他の業務を兼任している場合、訪問に多くの時間を取られることが企業側にとってデメリットになることもあります。

2つ目は優先度の高い高校に訪問できない可能性がある点です。
特に商業高校や工業高校などは、人気が高く、多くの企業が訪問したいと思っています。
学校側も多数の訪問依頼に対応しなければならず、時間が短くなることもあるでしょう。
先生との信頼関係を築くには、何年も訪問し続けることが重要です。

このようなデメリットを理解し、対策することで、学校訪問を成功に導きましょう。

学校訪問の準備と計画

ここからは、学校側とコンタクトを取る前に企業が行う、学校訪問の準備と計画を見ていきましょう。

訪問する学校数の設定

始めに、訪問する学校数を設定していきましょう。
学校を訪問すれば、すぐに良好な関係性が作れるわけではありません。
企業の営業活動と同じで、ある程度多くの学校を訪問し、その中からパイプを作っていくことが重要です。
そのため、最初は10校~15校を目安に訪問していきましょう。

また、採用担当者の業務量のことも考えて、現実的な校数の設定をすることも必要です。

ターゲット高校の選び方

数多くの高校がある中で、訪問するべき高校はどのように絞り込めばいいでしょうか。
ここでは選び方として3つのポイントをご紹介します。

・勤務先との物理的な距離が近いか
高卒就職者は、就職先を選ぶ際に「家から近い」ことが重要になる。社員寮などがなければ一人暮らしをすることは珍しい

・既存社員の出身高校かどうか
OB・OGが活躍していれば、学校側の印象が良くなるだけでなく、生徒も安心できる。

・就職率が高い普通科高校を見つける
商業高校・工業高校は競合企業が多いが、それに比べると普通科は少ない。
学校に来る求人票も少ないので、企業側に高卒人材の採用実績がなくても応募してくれる可能性がある。

距離に関しては、高校と勤務先ではなく、生徒の住んでいる地域との距離を考えて訪問先を決めるようにしてください。

この3つを使ってもなかなか絞り込めない場合は、高校生就職に積極的な高校を優先しましょう。
目安として、昨年の就職人数が5名以上であれば、就職に前向きな学校だと言えます。
高卒採用に対する知識が少ない企業は、高卒採用支援サービスなどを利用しながら学校ごとの就職状況を把握するのがいいでしょう。

訪問スケジュールの調整

高卒採用には決められた採用スケジュールがあり、学校訪問する時期によって意味合いが大きく変わります。

学校訪問の時期は大きく2種類に分けられます。
それは、7月1日の採用活動開始前か、後かです。

採用活動の開始前に学校訪問をする場合は、自社のことを知ってもらうこと、高校側のニーズを把握することがメインテーマです。
また、高校は地域に密接していることも多く、自社が地域経済にどのように貢献しているかを伝えることも重要だと言えるでしょう。

採用活動が開始された7月1日以降であれば、求人票を直接渡すことができます。
募集内容を見ながら、仕事の詳細や教育体制、自社の強みなどをアピールしていきましょう。
訪問の優先度が高い学校を決めた場合は、7月1日から2週間以内には連絡を取るようにすると、効率のいい学校訪問ができます。

学校訪問時の効果的なアプローチ方法

ここからは、実際に学校側とコンタクトを取るところからの流れを確認します。

学校へのアポイントの取り方

高校訪問の際には、原則アポイントが必要です。
学校の先生は授業や部活で忙しく、7月で企業の採用活動が始まれば生徒の就職対応にも追われます。
そのため、電話対応してもらえる時間を狙ってアポイントを取ることが重要です。

学校訪問では、営業活動のように、訪問自体を断られることは基本的にありません。
企業名や目的を伝えた上で、アポイントを取り訪問するようにしましょう。

・誰のアポイントを取るのか
進路指導部長、進路指導主事がベスト。
人事異動がない限り長く担当している場合が多く、その学校の就職事情に詳しいため。

・電話に出やすい時間帯
全日制の活動時間:9時半~16時頃 10時~11時が狙い目
(※商業・工業・通信含む)
定時制の活動時間:13時半~22時頃 14時~16時が狙い目

・訪問の目的をどう伝えるか
自分たちがどういう会社かを伝えた上で、高卒採用で学校訪問したい旨を伝えればOK。
高校生就職の実績がある学校であれば、企業の動きも分かっている。

訪問の準備

学校とのアポイントが取れたら、訪問のための準備を整えましょう。

・訪問する人物
採用担当者や人事部長、社長、高卒入社の若手社員などをピックアップ。
訪問のアポイント前に「同行してもらう可能性がある」と声掛けしておくことも大事。
学校側も多いと対応しづらいため、人数は多くても2人まで。

・話す内容
自社の強みや、同業他社との違い、どんな生徒に入社してほしいかの3つは説明したい。

・持ち物
会社パンフレットやパソコン(採用動画や自社サイトが見せられるように)、自社製品(持って行けるものがあれば)、求人票(7月1日の採用活動解禁後であれば)

話す内容を考える際に大事なのは、簡潔に説明すること、具体的に説明することです。
この辺りは、学校訪問以外の採用戦略も練っておかなければ、しっかりと説明するのは難しいでしょう。
高卒採用を実践する前に、採用戦略を新たに作っていくことも視野に入れておきましょう。

またパンフレットや採用動画は、学校側が仕事内容や企業を理解するために重要なツールでもあります。

学校斡旋で使用される求人票には、写真や動画が載っていません。
訪問時にこれらを見せることで、効果的に自社の魅力を伝えることができるでしょう。
パンフレットなどは訪問後に生徒に見てもらうことで、仕事に対しての理解が深まります。
職場見学や応募につながることもありますので、ぜひ用意しておきましょう。
学校訪問は時間に限りがありますので、採用動画は1分ほどの短いものがベストです。

パンフレットや採用動画は専門の企業に頼むことで、クオリティの高いものを作ることができます。

学校と対話することを意識する

学校訪問の際は、自分たちが話をするだけではなく、学校側のニーズを把握することも重要です。

特に、採用活動が開始される前の訪問では、昨年度の実績や、今年の就職希望者の人数、希望の業種・職種などを聞いておきましょう。
学校ごとの就職状況や傾向を把握することで、自社の業種に向いているのか、どの職種の求人票を送るのが効果的なのかを見極めることができます。

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