コラム

高卒採用の準備、何から始める?企業側の心構えを徹底解説!

高卒採用の準備、何から始める?企業側の心構えを徹底解説!

若手人材の獲得や慢性的な人材不足の解消のため、昨今では高卒採用に注目する企業が増えてきています。
中には「高卒採用を始めたいけれど、何から着手すればいいのかわからない」という採用担当の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新たに高卒採用に取り組む企業が準備を始めるうえで、把握しておきたいポイントをご紹介していきます。
初めての高卒採用を成功につなげるため、ぜひ参考にしてみてください。

準備の前に!押さえておきたい基礎知識

大卒・中途採用と高卒採用が大きく異なる点として、独自のルールとスケジュールの存在があります。
他社に出遅れることなく準備を進めるためにも、まずは前提となるポイントを押さえておきましょう。

高卒採用のスケジュール

高卒採用の各種ルールは、行政・学校・主要経済団体の三者間で厳密に決められおり、スケジュールもその例に漏れません。

例年では、ハローワークへの求人票提出は6月1日から、学校へのアプローチは7月1日からそれぞれ解禁となり、それまでは準備期間と言えます。
また、高校生からの応募書類が企業に届き、本格的な選考および採用内定が始まるのは9月以降です。

つまり、応募前職場見学の実施や、各種採用ツールによる自社のアピールができる採用活動の最盛期は、2か月弱というごく限られた期間しかないのです。
この短い期間で採用活動を成功させるためには、7月の解禁日までにどれほど入念に準備をできたかが重要になります。
採用活動の準備に「早すぎる」ということはありません。
今年度の高校新卒者の内定状況が発表され始める11月から12月頃には、次年度に向けた準備に取り掛かりましょう。

学校との関係づくりが重要

高卒採用においては、いかに学校との関係を築くかがポイントです。
高校生の就職活動では、学校が生徒と企業の間に入り、企業とのやり取りや就職活動の指導をおこなうのが一般的です。
そのため、企業から直接的なアプローチを受けない高校生が企業について知るきっかけは、学校からの紹介が多くを占めます。
学校との良好な関係を築くことは、生徒への積極的な企業紹介や、自社に適した生徒の斡旋など様々なメリットにつながるのです。

学校との関係づくりで、特に大事な機会となるのが「学校訪問」です。
進路指導の先生と対面し、自社の魅力や求人内容を直接説明する学校訪問は、自社について知ってもらう絶好のチャンスと言えます。
「高卒採用に熱心な企業」という印象を抱いてもらうことができれば、生徒への紹介の機会も増えるでしょう。

本格的な採用活動の開始に向けた準備

学校との関係構築をはじめ、高卒採用の成功に向けた取り組みは一朝一夕にできることではありません。
直前になって慌てることにならないよう、スケジュールを意識して計画的に準備を進めていきましょう。

採用したい人物像の設定

採用活動を成功させるためには、まず採用したい人物像(ペルソナ)を設定しておくことが大切です。
一般的に採用ペルソナを作成する際は、その人の持っているスキルや価値観、性格、興味関心といった項目を具体的に設定していきます。
あらかじめ想定した“理想の新入社員像”から逆算することで、どのような採用戦略が効果的なのかを考えやすくなるのです。

ただし、高卒や大卒などいわゆる新卒者の場合、中途採用者と比べると仕事上のスキルや仕事に対する価値観などは定まっていないと言えるでしょう。
「入社後すぐにこんな活躍をしてほしい」というよりは、「会社としてこんな人を育てていきたい」という観点から設定することをおすすめします。
採用の方針に齟齬が生じないよう、設定したペルソナは採用担当者や面接対応をする社員をはじめ、社内の共通認識として事前に共有しておくことが大切です。

訪問する学校の選定

高卒採用活動の要となる学校訪問ですが、ただ訪問するだけですぐに良好な関係が築けるというわけではありません。
企業の営業活動と同様に、複数の学校を訪問する中で手応えを重ねながら、着実にパイプを作っていくことが大切です。
現実的な目標として、最初は10~15校を目安に訪問していきましょう。

また、一口に高校と言っても、全日制・定時制・通信制などシステム面での違いや、普通科・商業科・工業科といった学科の違いなど、その特徴は様々です。
自社の業種や設定したペルソナから逆算して、どのような高校を回るべきか絞り込んでいきましょう。
訪問先を選定する際には、以下の三つの要素も押さえておくことをおすすめします。

①勤務先との物理的な距離が近い
高校生が就職先を選ぶうえで、「家から近いかどうか」は決め手となるポイントの一つです。
寮や社宅がなければ高卒者が一人暮らしをすることは珍しいため、現在の生活圏から通えることは大きな魅力になります。

②既存社員の出身高校
同校のOB・OGが活躍している企業は、学校側からの印象もポジティブなものになりやすいです。
これから入社する生徒にとっても安心できる要素なので、該当する高校には積極的にアピールしていきましょう。

③就職率の高い普通科高校を見つける
例えば、製造業の盛んな愛知県では工業高校(工科高校)の人気が高く、多くの企業がアプローチを図っています。
それに対し、普通科の高校では競合企業が少ない傾向にあるのです。
学校に届く求人票自体も少ないため、高卒人材の採用実績がない企業に応募してくれる可能性も高いと言えるでしょう。

学校訪問までの準備事項

高校訪問を実施するまでには様々な準備が必要になります。

・訪問時期
採用活動が解禁となる7月1日以前か、以後かによって訪問の目的は異なります。
解禁前に訪問する場合は、自社について知ってもらうと同時に、学校側のニーズを把握することが中心となります。
解禁後に訪問する場合は、求人票を学校に渡すことができるため、募集内容の説明など直接的なアプローチが可能です。

・所要人数
高卒採用の直接の担当者だけでなく、人事職の方や高卒入社の若手社員など、訪問に同行する方のピックアップも必要です。
どの程度の人数で訪問を担う必要があるのか、あらかじめ割り出しておきましょう。
ただし、大人数で訪問すると学校側の負担にもなってしまうため、一度に訪問する人数は多くても二人までにしましょう。

・スケジュールと所要日数
候補として挙げた高校を回るために、どの程度の日数が必要なのかをあらかじめ確認しておきましょう。
同行する可能性のある方も含めて、事前に業務スケジュールを擦り合わせておくことも大切です。

また、高校訪問をする際は、原則として事前にアポイントを取る必要もあります。
初めて高卒採用に取り組む企業では、限られたスケジュールと人員でこれらの準備を進めるのは難しいかもしれません。
アポイントの取り方に悩んだり、社内の人員だけでは立ち行かなくなったりした際には、訪問代行を請け負っている企業に相談することをおすすめします。

学校訪問でのアピールのコツ

学校の先生と直接コミュニケーションを取ることができる場として、学校訪問は貴重な機会です。
自社に対してポジティブな印象を抱いてもらい、良好な関係性を築くためにも、話す内容は事前にしっかりと練っておくことをおすすめします。
ここからは、訪問時により効果的なアピールをするためのポイントを見ていきましょう。

PRツールを活用する

採用活動の解禁後、学校側は求人票を中心として、各企業の情報や募集内容を確認します。
しかし、求人票には写真や動画を掲載することができないため、企業の実際の雰囲気や具体的な仕事内容までは伝えることができません。

採用パンフレットや採用動画といったPRツールは、より具体的なイメージを補完するうえで大いに役に立ちます。
訪問時にこれらのツールを用意して、先生とのコミュニケーションの起点とすることで、さらに効果的に自社の魅力を伝えることができるでしょう。
また、先生へ手渡しやすい採用パンフレットは訪問後、生徒に企業を紹介する際にも活用してもらうことができます。

採用活動に向けた各種ツールは、できるだけ余裕のあるスケジュールで制作することをおすすめします。
他社との差別化を叶える“自社ならではの強み”を見出し、適切な媒体と表現手法でアピールするためには、企画を充分に練るための時間が必要でしょう。
また、これらのツールの制作会社では短納期の場合より、ゆとりのあるスケジュールで制作を進めたほうが費用を抑えられることが多いです。
高卒採用に特化した制作会社であれば、一層クオリティの高いものが制作できるでしょう。

学校との対話を意識する

学校とのコミュニケーションにおいては、一方的に自社の話をするだけでなく、対話の中で学校側のニーズも把握することが大切です。
過去の生徒の就職実績や当年の就職希望者数、希望の業種・職種など、学校ごとの傾向を把握して採用戦略に反映していきましょう。

高卒採用支援サービスの中には、学校訪問マニュアルの制作や、訪問時のポイントの講習会などを実施している企業もあります。
訪問に向けた準備を進める中で不安な点のある企業の方は、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか。

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