コラム

高卒人材の採用へ!知っておくべき6つの注意点と5つのコツ

高卒人材の採用へ!知っておくべき6つの注意点と5つのコツ

将来的な人材不足への新たな活路として期待されているのが、高校卒業人材(以下、高卒人材)の採用です。
しかし、高卒人材の採用には独自のルールやスケジュールが決められています。

ここでは、高卒採用について事前に把握しておくべきことと、採用成功へのコツをまとめて紹介します。

高卒採用における注意点

高卒採用は、大卒採用や中途採用と異なる部分が多くあります。
ここでは、高卒採用ならではの注意点をまとめて解説していきましょう。

求人公開のタイミング

高卒採用はスケジュールが厳密に決められているのが特徴です。
そのため、企業側は日程を守りながら採用活動を行います。

<令和5年3月新規高等学校卒業者の採用選考期日等>
ハローワークによる求人申込書の受付開始   ・・・・・・・・  6月1日
※高校生を対象とした求人については、ハローワークにおいて求人の内容を
確認したのち、学校に求人が提出されることとなります。
企業による学校への求人申込及び学校訪問開始 ・・・・・・・・  7月1日
学校から企業への生徒の応募書類提出開始   ・・・・・・・・  9月5日
                         (沖縄県は8月30日)
企業による選考開始及び採用内定開始     ・・・・・・・・  9月16日

参考:2022年厚生労働省 令和5年3月新規高等学校卒業者の採用選考期日等
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23853.htmlhttps://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23853.html

日程は毎年異なり、2月ごろにその年のスケジュールが厚生労働省から発表されます。

一人一社制の応募制限

細かいルールは都道府県によって違いますが、高校生の就職活動は、学業と両立させるため一人一社制が取られています。(※都道府県によっては、始めから複数社応募可能)

1次選考で不採用になった生徒は、その通知を確認してから2次選考を受けます。
また、2次選考以降は複数社応募できる都道府県が多くあります。

書類のみでの選考不可

高卒採用では、書類のみでの選考は違反行為となるので注意しましょう。
採用選考の際は、適性検査や面接の実施が必要です。
そのほかにも、作文や一般常識などの選考が行われる場合もあります。

統一された応募用紙を使用する

大卒採用では、企業が独自に履歴書のフォーマットを作成している場合もありますが、高卒採用では認められません。
高卒採用では、全国高等学校統一用紙を使用することが決められています。

全国高等学校統一用紙は、生徒が記入する「履歴書」以外にも、学校側が作成し校長印が押された「調査書」が添えられている。
調査書には、学習の記録だけでなく長所や推薦理由なども書かれており、教師側から見た生徒の印象を知ることができます。

指定校求人の場合は学校数に決まりがある

高卒採用の求人は「公開求人」と「指定校求人」の大きく2種類に分けられます。
指定校求人の場合、企業側が指定した高校だけが求人に応募することができるという仕組みです。

企業が指定校求人を選んだ場合、募集人数の3倍の学校を、指定校として設定することができます。
これを指定校求人の3倍ルールと言います。
この3倍ルールは超えても違反になりませんが、高校側が不信感を持ってしまう可能性がありますので、設定には十分注意しましょう。

高校側は「指定校求人は倍率が少なく内定が出やすい」「長く指定してくれている企業であれば採用意欲が高いのではないか」と考え、指定校求人を薦める傾向もあります。

このルールは根強い地域とそうでない地域があるので、事前に採用活動を行う地域の状況を把握しておくことが重要です。
高校新卒採用を始めて行う企業は、高卒採用支援の企業を活用して情報収集することをオススメします。

違法な質問をしないよう注意する

高卒採用では、面接時に質問してはいけない「違反質問」があります。
厚生労働省のホームページでは、面接で聞いてはいけない12の質問(a,b)と、2の採用選考方法(c)が書かれています。

<a.本人に責任のない事項の把握>
・本籍・出生地に関すること
注:「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることはこれに該当します
・家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)
注:家族の仕事の有無・職種・勤務先などや家族構成はこれに該当します
・住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)
・生活環境・家庭環境などに関すること

<b.本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握>
・宗教に関すること
・支持政党に関すること
・人生観、生活信条に関すること
・尊敬する人物に関すること
・思想に関すること
・労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること
・購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

<c.採用選考の方法>
・身元調査などの実施
注:「現住所の略図」は生活環境などを把握したり身元調査につながる可能性があります
・合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施

出典:公正な採用選考の基本|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm

中には、尊敬する人物、愛読書・雑誌など、意識せずに聞きかねない内容も含まれています。
そのため質問内容は事前に考え、違反でないか確認しておきましょう。
また面接以外にアンケートを実施する場合も、違反かどうかを調べておくことが重要です。

違反してしまった事例として、「通勤方法を聞こうとして、自宅の場所や近くにある建物などを聞いてしまった」「アンケートに家族に関する質問を載せていた」などがありますので十分注意してください。

就職差別につながるおそれのある不適切な質問の例|大阪労働局
https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/shokugyou_shoukai/hourei_seido/kosei/futeki.html

高卒採用を成功させる方法

先述の注意点を理解した上で、高卒採用を成功させるためにはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは、高卒採用を有利に進めていくためのポイントを紹介していきます。

学校に直接求人票を送付する

高卒採用を行うには、ハローワークに求人票の提出が必要です。
提出した求人票を「公開求人」にしておくと、解禁日以降にWEB上で見られるようになります。

厚生労働省職業安定局 高卒就職情報WEB提供サービス
https://koukou.gakusei.hellowork.mhlw.go.jp/cont/job_offer.html

高卒採用の場合、高校生自身がインターネットで情報収集をすることもありますが、最終的には先生やキャリアカウンセラーからのアドバイスももらいながら応募する企業を決めていきます。
企業は求人を公開するだけでなく、学校側に直接アプローチして自社の求人情報や魅力を知ってもらう必要があると言えるでしょう。
また求人票の送付や学校訪問だけでなく、会社説明会や就職相談などのイベントを実施するのも効果的です。

しかし、ここまで実践するには、ある程度高校との関係を作らなければなりません。
まずは高卒採用支援の企業が開催する情報交換会などに参加して、進路指導教諭らに自社を知ってもらうことから始めましょう。

職場見学やインターンシップを積極的に実施する

高卒採用は大卒採用に比べると、学生自身と直接触れ合う機会が少ないです。
そのため、夏休みを利用して職場見学やインターンシップを実施していきましょう。
学生たちは実際に職場や仕事内容を見ることで、仕事に対する関心や理解を深めることができます。
また企業側も学生と直接会うことで、仕事への適性を見ることができるでしょう。

夏休みは、求人応募の開始前です。
職場見学などを実施すれば、意欲の高い生徒に応募してもらえるだけでなく、応募者自体も増やす効果もあります。
ぜひ採用戦略に組み込み、実践していきましょう。

高校生の成長やキャリアに寄り添う

高卒就職者の場合、入社後のフォローや教育も重要です。
高校生は大卒や中途と比べると、社会人としての経験が乏しいことがほとんどです。
そのため、入社後のミスマッチや不安で早期離職してしまう場合も多くあります。

高卒成功を採用させるためには、高校生の成長やキャリアに寄り添うことが必要です。
以下に企業が具体的に実践できるフォロー・教育を上げましたので、ぜひ実践してみてください。

• 入社前から内定者とのコミュニケーションを密にする
• 入社後はオリエンテーションや研修を充実させる
• OJTやメンター制度などで実践的な指導を行う
• フィードバックや評価を定期的に行う
• キャリアプランやスキルアップの支援を行う

できることから始めて、高卒就職者の早期離職を減らしましょう。

他社の高卒採用の成功事例を参考にする

自社と似た業種・職種で高卒採用に成功している企業もあります。
他社の成功体験を参考にしながら自社の採用戦略に取り入れることで、高卒採用の成功につなげていきましょう。

高卒採用専門の支援サービスを使用した企業の中には、
・「自社の強み」と「だれにどう伝えるか」を重視して改善することで、採用数が6倍以上に増え、定着率も90%以上になった。
・求人票だけでなくパンフレットや動画制作などを活用することで、学校側に興味を持ってもらうことができた。
と大きな効果を実感しているところもあります。

高卒採用専門の支援サービスを利用する

ここまで見てきたように、高卒採用はルールやスケジュールが複雑です。
新しく採用活動を始めたいと思っている場合、社内だけで準備するのは時間や労力がかかってしまうでしょう。
そこで利用したいのが高卒採用専門の支援サービスです。

高卒採用支援サービスは、企業に高卒採用に関するさまざまな情報を提供します。
求人票の作成・提出、高校への求人票の送付や訪問、応募者の管理や選考日程の調整、採否の通知や内定者フォローなど、高卒採用の基本の流れから理解することができるでしょう。
他にも、高卒採用に特化した求人サイトやイベントなどを開催し、企業と学校をつなげてくれる場合もあります。

また、動画やパンフレットなど、各企業の魅力を効果的にアピールできるサービスを展開しているところもあり、独自の強みをアピールすることが可能です。

高卒採用に掛ける時間やコストを節約できるだけでなく、高卒採用のノウハウやネットワークを活用できるメリットもあるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

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