コラム

応募前職場見学では何に気を付ける?企業側の意識にも注目!

【22】高校新卒_応募前職場見学

高卒採用で毎年夏に実施されるのが、応募前職場見学です。
一般的に高卒採用を行う企業は職場見学を実施した方がよいとされていますが、そこにはどのような理由があるのでしょうか。
ここでは応募前職場見学の基本から、企業側の意識、具体的な事前準備の方法をご紹介します。

また、職場見学は他社と差別化できる機会です。
自社の勝ちパターンを見つければ、採用成功や定着に大きくつながりますので、職場見学の方法に悩んでいる企業様はぜひご覧ください。

高校新卒に向けた応募前職場見学の基本

高校新卒における職場見学は、大学新卒とは違う側面があります。
ここでは、応募前職場見学の基本や、禁止事項などを見ていきましょう。

職場見学の目的

高卒採用は、生徒と企業の間に学校が介入する「学校斡旋」による就職活動が一般的です。大卒採用と比べると、生徒と企業の接点がかなり少ないため、職場見学は企業側が生徒と直接コミュニケーションを取ることができる貴重な機会だと言えるでしょう。
社会人経験の乏しい生徒たちにとっても、職業や職場への理解を深めることができる重要な時間になっています。

新規高等学校卒業者を募集する事業主の皆さまへ~職場見学受け入れのお願い~ _ 東京労働局
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/news_topics/houdou/2010/20100517_kousotu.html

職場見学の必要性とメリット

応募前職場見学は、生徒が直接職場を見ることができる数少ない機会です。
生徒は職場見学に参加することで、「どんな職場が良かったのか」「応募したい企業はどこか」を主体的に決めることができるでしょう。
また、職場見学を行うことで企業理解が深まり、納得した上で応募・入社することができます。
早期離職の防止にもつながりますので、企業側にとっても大きなメリットになるでしょう。

また、より意欲の高い生徒からの応募が期待できるのも、企業側のメリットとして挙げられます。

具体的な内容

職場見学の具体的な内容には
・会社や仕事についての説明
・仕事現場や社内の見学
・先輩社員との対談
・質疑応答
などが挙げられます。

時間も限られていますので、職場内でしか見せられないものや生徒に伝えたいことを中心に考えていくのがいいでしょう。
特に質疑応答は、高校生が何を知りたいのかという調査にもなります。
次年度以降の採用活動に活かせる部分もありますので、ぜひ実施してみてはいかがでしょうか。

開催時期と時間の目安

応募前職場見学は、学業の妨げにならない夏休みに実施されることがほとんどです。
職場見学を希望する生徒がいる場合、学校の先生から企業に連絡が入ります。
その電話で日程を決めるのが基本です。

中には大企業などで、あらかじめ日程を決めている企業もあります。
職場見学の日付を事前に設定する場合、求人票と共に書類を提出する必要がありますので、注意しておきましょう。

また、実施時間が長すぎると生徒の負担も大きくなってしまいます。
質疑応答なども含めて1時間~1.5時間で終われるように設定しておきましょう。

職場見学でやってはいけないこと

高卒採用には厳しいルールが決められています。
職場見学でやってはいけないこともありますので、いくつかご紹介していきましょう。

まず、生徒に違反質問を行ってはいけません。
違反質問とは、公平な選考を妨げる14の内容を指します。
職場見学以外に、面接時にも行ってはならないと決められていますので注意しましょう。

また、「どうしてこの会社に興味を持った?」「入社したら何を頑張りたい?」など採用選考につながる質問や、内定と受け取られるような話をすることも禁止されています。

職場見学では、生徒が「職場見学のお願い・職場見学確認書」を提出しますが、その際に応募書類など別の書類の提出を求めてはいけません。
本籍が書かれた住民票などの提出も違反につながりますので気を付けましょう。

応募前職場見学を行う際に企業が持つべき意識

企業側は、応募前職場見学にどんな意識を持って臨むべきなのでしょうか。
また、採用成功のためには何が必要なのでしょうか。
ここからは、企業側が意識し、取り組むべき内容についてご紹介します。

“見学への参加者=応募者”ではない

高卒採用における特徴的なルールのひとつが、一人一社制です。
「一次選考で応募できるのは一人一社まで」というもので、多くの都道府県で適用されています。
以前は、応募前の職場見学もこのルールにならい、一社のみとする学校が多数を占めていました。

しかし近年では、生徒に複数社の見学を勧める学校が増加傾向にあります。
応募の機会が限られているからこそ、生徒は複数社を比較して、自分にマッチする応募先を慎重に選びます。
すなわち、職場見学に多くの生徒が参加したからといって、全員が必ずしも自社に応募してくれるとは限らないのです。

企業はこれまで以上に「ぜひ自社を選んでほしい」という意識で、高校生へアピールする必要があります。
例えば、高校生向けの採用パンフレットを参加者に配布したり、見学時に現場で採用動画を流したりするのも効果的でしょう。
職場見学の実施とあわせて、高卒採用に特化したPRツールの制作も検討してみてはいかがでしょうか。

高校生の注目ポイントを把握する

職場見学を成功させるには、高校生がどこに注目しているのか知っておくことが必要です。
では、職場見学で高校生が見ているのは何でしょうか。

まず1つ目は社内の清潔さです。
学校で指導されていることもあり、玄関や仕事場などの清潔さは多くの生徒が確認しているでしょう。
見学前に急いで片付けたからといって、社内全体がきれいになるわけではありません。
清潔なオフィスにするには普段の心掛けが大切です。

2つ目は社員の対応・態度です。
当日は、担当の社員が職場見学の進行や引率を行いますが、高校生は他の社員のこともしっかり見ています。
挨拶をされても無表情、バタバタと忙しそうにしている、大きい怒鳴るような声が聞こえる、などは悪印象につながりますので注意しましょう。
同じ条件や仕事内容であれば、雰囲気の良い会社に入りたいと思うのは当然です。
会社全体で普段から挨拶を習慣にすることや、イキイキと働ける環境にすることが求められます。

親近感を持たせる工夫が必要

応募前職場見学では高校生にいかに親近感を持たせるかが重要です。
高校生に「この人と一緒に働きたい」「自分も頑張れそう」などの気持ちが芽生えれば、応募・採用につながりやすくなります。

親近感を持ってもらうために、職場見学では、高校生と年の近い先輩社員を担当者にしましょう。
年齢が近い社員であればより高校生に近い目線で話せますし、高卒の社員であれば高校生の不安や悩みも理解することができます。

企業側、生徒側、どちらにもメリットになりますのでぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

社内全体で取り組む

高校生が注目する「社内の雰囲気」や「清潔な環境」は短期間で作れるものではありません。
職場見学の時だけきれいにする、元気に挨拶をするという対応では、なかなか応募につながりにくいでしょう。

高校新卒採用に社内全体で取り組むことができれば、高校生が働きたいと思える職場を全体で作り上げることができます。
キレイな職場や、生徒を受け入れる雰囲気の環境づくりに取り組むことができれば、採用成功につながりやすくなるでしょう。

応募前職場見学を実施するための事前準備

ここからは、応募前職場見学を実施するための具体的な事前準備について見ていきましょう。
社内全体に関わる内容もありますので、ぜひチェックしてみてください。

職場見学をしてもらう目標人数の設定

職場見学に来てくれた生徒が、全員応募してくれるとは限りません。
そのため、採用人数とは別に、職場見学にどのぐらいの生徒が来てほしいかを決めておきましょう。

高卒採用を始めて行う企業は、職場見学で受け入れる生徒数を多めに設定し、データを取りながら最適な人数を見つけていきましょう。
民間の高卒採用支援サービスを利用すれば、詳しいデータが確認できる場合もあります。

職場見学の実施を前もって先生に伝える

学校訪問を行う場合は、職場見学の詳しい内容を前もって共有しておきましょう。
求人票の記入欄だけでは全て伝えきれないことも多く、学校や生徒側が内容を把握しづらい場合もあります。
まずは、先生側に理解してもらい、生徒への紹介や見学につながるようにしていきましょう。
また、保護者同伴での見学が可能な場合も、先生側へ伝えるようにしましょう。

職場見学の実施場所から遠い地域の生徒や他県の学校へアプローチがある場合は、参加ハードルを下げておくことも必要です。
交通費の支給や、駅までの送迎あり、駅から会社までの地図ありなど、自社でできる対応を考えておきましょう。

社内や事務所の整理整頓

一番大事なのは、日々キレイな職場環境を保つことですが、職場見学前はより徹底して整理整頓を行いましょう。
働く環境は生徒の印象にもつながりますし、生徒を通じて先生の耳にも入ります。
印象が悪いと応募や採用成功が遠のいてしまいますので、気を付けてください。

役割分担と当日の流れ確認

応募前職場見学では、あらかじめ案内役や質疑応答への参加者などを決めておきましょう。
採用に関わる社員だけでなく、社長や年齢の近い社員へのアポ取りも必要です。

役割が決まったら、当日の流れを確認しましょう。
場所移動がある場合は、それを含めたシミュレーションを行います。
内容を詰めすぎると最後までたどり着かない場合もありますので、余裕を持ったスケジュールを作ることが大事です。

職場見学の実施を社内全体で共有する

職場見学を実施する日が決まったら、社内全体で日程を共有しておきましょう。
アナウンスがあるだけで、挨拶を意識することや、対応に気を配ることができます。
社内の雰囲気は高校生も注目しているポイントですので、好印象を与えることが大切です。

職場見学での禁止事項を社内全体で共有する

先述の通り、応募前職場見学では禁止事項がいくつかありました。
これは、職場見学に関わる人達だけでなく、できれば社内全体で共有しておきましょう。
実際に生徒への何気ない質問や、話題作りのための質問が違反だったということもあります。
社員がどの場面で生徒に関わるか分かりませんので、念のため、全体で共有しておくことをオススメします。

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