コラム

高校生採用のPRツール4選!作成・運用のコツも徹底解説

高校生採用のPRツール4選!作成・運用のコツも徹底解説

多数の企業が一斉に動き出す高校生採用では、いかに自社の存在をアピールして応募者を増やすかが重要です。
そこで今回は、高校生採用に役立つPRツールを4つご紹介していきます。
効果につながる作成や運用のポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
様々な媒体のPRツールを駆使して、自社の魅力を発信していきましょう。

高卒採用にPRツールは必要?

高校生の採用活動は、一般的にハローワークから発行される求人票を中心におこなわれます。
そのため、初めて高卒採用を実施する企業や、高卒採用の機会が少ない企業では、「求人票だけで事足りるのではないか」と考えてしまいがちです。
あるいは、大学新卒者用に作成したツールを、そのまま使ってしまう企業もあるかもしれません。

しかし、ほかの採用活動と比べて、ターゲットも採用までの流れも大きく異なる高卒採用には、やはり専用のPRツールが必要であるといえます。
その必要性について、まずは詳しく確認していきましょう。

PRツールを使う目的

求人情報を自ら調べて、就職活動に取り組む大卒の求職者や転職者とは異なり、高校生が就職活動の際に得る情報の多くは、学校の先生から与えられるものです。
求人票はその中心的な情報源ですが、フォーマットに沿って記入する形式のため、紙面に掲載される情報には限りがあります。
基本的な求人情報を、一律に比較できるというメリットがある反面、各企業の社風や特色といった欄外の魅力は伝わりづらいのです。
同時期に多数の求人票を受け取る学校の先生にとって、求人票だけを見て「ある企業が強く印象に残る」ということは、決して多くはないでしょう。

また、先生だけでなく生徒や保護者にとっても、求人票の限られた情報から、具体的な仕事内容や、職場の雰囲気などを想像するのは難しいといえます。
その結果として、「入社前のイメージと、実際の仕事内容が全く違っていた」というミスマッチも起こりかねません。
PRツールを使用する目的は、求人票よりも具体的な情報を提供し、自社の魅力を正確に伝えることにあるといえます。

活用のメリット

PRツールの活用は求職者にとって役立つだけでなく、企業にとっても大きなメリットがあります。

・他社との差別化
多くの企業は、「ふさわしい人材に、他社ではなく自社を選んでほしい」という想いのもと、採用活動をおこなっていることでしょう。
PRツールを活用して自社独自の魅力を訴求することは、他社との差別化に大きく貢献します。
先生に好印象を与えることができれば、生徒へ紹介される可能性も高まると考えられますし、あるいは、採用活動のためにインターネットで公開したコンテンツが、潜在的な求職者の目に留まることもあり得るでしょう。

・早期離職の防止
「せっかく自社を選んでくれたのだから、できるだけ長く活躍してほしい」というのも、企業が社員に対して抱く率直な想いではないでしょうか。
入社後の早期離職を防ぐためには、求職者に対して、自社の実情をできるだけ正確に伝え、ミスマッチを事前に回避する必要があります。
例えば、「1日の仕事の流れ」や「社員へのインタビュー」など、求人票では伝えられない情報をPRツールに掲載すれば、入社後の具体的なイメージを、求職者に与えることができるでしょう。

作成・完成時期の目安

高校生の採用活動が本格的に始まるのは、求人情報の解禁日である7月1日からです。
求人票への同封や高校訪問など活用の機会が多く、特に重要なPRツールであるといえるパンフレットは、この時期までには用意しておくべきだといえます。

ただし、採用活動開始の直前は、作成・印刷依頼が集中するタイミングでもあります。
他社に先んじて動けるよう、納品日はもう少し早めに設定しておくと安心です。
依頼する制作会社・印刷会社によって所要期間は様々ですが、発注から納品まで3ヵ月ほどが、ひとつの目安とされています。
先述した依頼の集中する期間を避け、印刷や発送準備にかかる期間も考慮して、希望の納品日から逆算して依頼をしましょう。

パンフレット以外のツールも並行して作成する場合は、さらに、スケジュールに余裕をもたせて進行することをおすすめします。
また、他のツールと比べて事前準備に時間を要しないSNSアカウントは、いつ作成しても早すぎるということはありません。
採用活動の本格化以降は、高校生の目に触れる機会も増えるため、継続的に投稿をしてコンテンツを充実させておきましょう。

作成前にやっておきたい魅力の見出し

いざPRツールを作成しようとしても、基本的な企業情報や業務の概要を並べるばかりでは、求人票と変わりがありません。
PRツールの大きな利点は、求人票では伝わらない魅力を訴求できることです。
より効果的なPRツールをスムーズに作成するために、あらかじめ自社の魅力を言語化しておきましょう。

取り組みや待遇を書き出してみる

まずは、自社の特長的な取り組みや待遇を、
・企業理念や社風
・商品や事業内容
・労働環境・制度

などの、カテゴリーに分けて書き出してみましょう。

文字に起こしてリストアップする工程を経ることで、普段は当たり前だと思っていた待遇や職場環境の特色に、改めて気づくことができます。
また、企業ホームページや求人情報に記載している要素を網羅するだけでなく、自分自身の体験や所感もあわせて書き出しておくと、ツールを作成する際に、より説得力を与えることができるでしょう。

他社と比較してみる

数ある企業の中から自社を選んでもらうためには、競合他社との差別化が不可欠です。
先ほど書き出したカテゴリー別の取り組みと、他社の情報を比較して、他社にはない独自の魅力を見つけましょう。

中には、他社と比べても特長となる取り組みが見つからない、という企業もあるかもしれません。
しかし、個々の要素は平凡に思える企業でも、それらを複合的に捉えることで、新たな魅力が見えてくることがあります。
例えば、
・給与や残業時間は平均的
・社内では社員同士の会話もあるが、社外での交流は特にない
という要素があれば、「プライベートと仕事を切り分けて安定した働き方ができる」と、捉えることができるでしょう。

現従業員に聞いてみる

自分ひとりの視点では気づけないような魅力を発見するため、異なる部署や立場の方にヒアリングをするのもおすすめです。
企業理念や将来の展望といった、スケールの大きな内容については、経営者・役員クラスの方に聞きましょう。
具体的な仕事内容や待遇にかかわる内容は、求職者により近い立場の、現場社員に聞いてみましょう。
また、高卒採用で入社した社員の声は、境遇の近さから求職者にとって、効果的な訴求ポイントになる可能性があります。

PRツールの種類とそれぞれの特徴

訴求したい自社の魅力を洗い出せたら、いよいよPRツールへと落とし込んでいきましょう。
ここからは、高校生採用におすすめのPRツールを4種ご紹介します。
それぞれ、作成や運用におけるポイントが異なるので、特徴を踏まえて使い分けることが大切です。

採用パンフレット

求人票に同封して送付できるほか、高校訪問の際の説明資料にもなるパンフレットは、ビジュアル面での訴求力が高いツールです。
伝えたい情報に応じて文字・写真・イラストを使いわけ、効果的に訴求しましょう。
特に学校の先生にとっては、企業に対する第一印象の判断材料にもなりうります。
デザインやコンテンツの作成に際しては、企業としての信頼感や安心感を重視することをおすすめします。

また、学校に届けられたパンフレットは、進路指導室に置かれることも多いため、生徒自身の目に入ることも想定する必要があります。
求人票だけではイメージしづらい、社員の働いている姿や職場の雰囲気が伝わる、親しみやすいコンテンツも掲載しておくと良いでしょう。
高校生採用に特化したパンフレットを作成している企業もあるので、より効果的なパンフレットを作成したいという方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

採用動画

現代の高校生にとって、なじみ深いメディアである動画もまた、採用活動においては重要なツールのひとつです。
特に、実際の仕事の様子や社内の雰囲気を訴求するうえで、文字や画像以上に情報量が多く、臨場感のある動画は最適な媒体であるといえます。
画面演出や音声で視聴者の興味を持続的に喚起できるほか、出演者の表情や声を通すことで、メッセージにより一層の説得力を与えることができるでしょう。

また、学校訪問や企業説明会、職場見学など、ひとつの動画を様々な機会に流すことができる、取り回しの良さも魅力です。
これらの場では、相手のリアクションを直接確かめられるので、動画を会話の起点として、自社の魅力をより効果的に伝えることができるでしょう。

ホームページ

パンフレットと並んで、企業の印象を決定づけるツールといえるのがホームページです。
現在の就職活動において、学校の先生から紹介を受けた高校生、あるいは高校生から話を聞いた保護者が、その企業についてウェブ検索をするのは、ごく当たり前の行動になりました。
掲載できる情報量に物理的な制限がなく、コンテンツの更新や差し替えも容易なホームページは、企業のリアルタイムな姿を伝えるうえで重要なツールでしょう。

また、多くの人がアクセスできるホームページという形をとることで、「潜在的な求職者へリーチする可能性が高まる」という利点もあります。
例えば、製造業の盛んな愛知県であれば、特に企業の目星をつけず、「製造 採用」といったキーワードで検索をしている求職者がいるかもしれません。
たまたま、採用情報をまとめたホームページにアクセスしたことで、就職活動の候補に加えられる、ということも起こり得るのです。

さらにホームページには、様々なコンテンツと複合的に活用できるというメリットもあります。
作成した採用動画を掲載できるほか、デザインをパンフレットと統一することで、企業のブランドイメージを強く印象づけるなど、ホームページを基軸とした、幅広い運用が可能です。

SNS

デジタルネイティブ世代とも呼ばれる現代の高校生にとって、SNSは情報収集のために不可欠なツールとなっています。
検索エンジンと同様に企業名を検索して、投稿内容から企業の雰囲気や業務の一端を知る、ということも決して珍しくはありません。

多くのSNSでは初期費用が必要なく、投稿自体もごく手軽におこなえるため、企業がPRツールとして導入するハードルは比較的低いともいえます。
ユーザー間の距離感の近さが大きな魅力なので、日常的な職場の様子や人間関係の伝わる情報など、高校生が親しみやすい投稿をするのが効果的でしょう。

PRツール活用時の注意点

高校生採用は、大卒採用や中途採用とは異なるルールでおこなわれています。
そのため、PRツールの作成や運用においても、他の採用活動とは異なる注意点があるのです。
PRツールの効果を最大限引き出すためにも、以下のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

ターゲットを決める

高校生の就職活動では生徒本人だけでなく、学校の先生や保護者も大きな影響力をもっています。
各ツールの効果をより引き出すため、作成時には、それぞれのターゲットがどのようなポイントを重視しているのかを意識しておきましょう。

・先生
生徒の進路に責任をもつ立場である先生は、「生徒が将来にわたり、活躍できる環境があるか」という点に注目しています。
例えば、離職率の高い企業は避けられる傾向にある一方で、資格取得の支援制度や充実した育成環境、多彩な福利厚生をもつ企業は、生徒の成長を促す場として安心感を与えることができます。
企業に対する先生の印象を大きく左右するパンフレットは、これらのポイントを訴求するうえで、特に効果的なツールだといえるでしょう。

・保護者
保護者も先生と同様、離職率の低さや育成環境、福利厚生といった点に注目しています。
また、子どもの将来を預ける場という観点から、企業そのものの安定性や所属する業界の発展性などにも、関心をもっていることが多いです。
そのため、創業年数や従業員数など、企業の規模感を示す数字、事業分野の社会的な役割や展望を訴求することは、より一層の安心感につながります。
保護者も触れる機会のある、パンフレットやホームページなどのツールでは、これらのポイントも押さえておくと良いでしょう。

・生徒
自分自身の就職先を選ぶ立場である生徒は、職場の雰囲気や仕事内容など、入社後の自身の働き方に、直接かかわる情報を多く求めています。
高校生世代に親しみのある動画やSNSといったデジタルツールでは、これらのポイントを訴求すると効果的でしょう。

完成までのスケジューリング

先述のように、PRツールの作成は、採用活動全体のスケジュールを踏まえておこなう必要があります。
求人情報が公開され、学校訪問や職場見学が活発になる7月1日から本格的に運用できるよう、作成スケジュールの管理には十分注意してください。

また、複数のツールを並行して作成・運用する場合は、各制作会社と連携しながら、より入念なスケジューリングが必要です。
・パンフレットに動画のQRコードを掲載したい
・ホームページとパンフレットのデザインを揃えたい
などの希望に応じて、各ツールの完成までに要する期間から順序を逆算し、企画・発注に取り掛かりましょう。

作成してからしっかり運用する

ツールの効果を最大化するためには、適切な運用が欠かせません。
例えば、動画であればホームページに掲載したり、SNS用に編集したものを投稿したりなど、他のツールと組み合わせて、リーチを増やすための活用ができます。

また、ホームページやSNSは、継続的な運用が必要となるツールです。
会社説明会の実施予定や更新情報など、掲載する情報は常に最新を維持しておきましょう。
そして、情報を一ヵ所に固定できるホームページと異なり、SNS上の情報は絶えず流動しています。
手軽な情報発信が魅力である反面、それらの情報がすぐに埋もれてしまうおそれもあるため、継続的な運用とコンテンツの拡充によって、自社の魅力をアピールし続けることが、大切だといえるでしょう。

効果的なPRツールを作成するために

高校生採用におけるPRツールには様々な種類があり、作成や運用に際しても、大卒採用や中途採用とは異なるポイントがあることをご紹介してきました。
これらのツールは適切に活用すれば、採用活動において大きな効果を発揮してくれます。

しかし、中には高校生採用のノウハウがなく、何から手をつけるべきかわからない、という方もいるかもしれません。
そのような方は、「高校生採用に特化したプロモーション事業」をおこなっている企業に、相談することをおすすめします。
企業と学校、双方のニーズをくんだ、効果的なプロモーション方法を提案してくれますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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